生活の防犯を見直しませんか?

子供のためにやっておきたい防犯対策とは?


日本は安全な国だ、というイメージがある方は多いと思います。
しかし、痴漢や露出狂という犯罪に、女性だけではなく年端もいかない学生が巻き込まれることはざらにあることです。

先日、キッズラインというベビーシッターの会社の保育士が、男児に性的いたずらをしたという事件がありました。男の子であっても、幼く弱い立場であれば、性的に狙われることは十分にありうることです。

そのほかにも、身代金目当ての誘拐などといった危険もあります。
子供にとって、日本が安全な国だとは必ずしも言えないのです。
こういった事実を踏まえ、私たち大人は、子供を守る必要があります。

今回は、卑劣な犯罪から子供を守るためにしておきたい防犯対策を解説していきます。


子供のためにやっておきたい防犯対策とは?

事前にできる防犯対策はたくさんあります。ここではすぐにできる防犯対策を7つご紹介していきます。

1 子どもだけで暗くなるまで遊ばせない


子供だけで暗くなるまで遊ばせないようにしておきましょう。

犯罪は、ひとめを避けた時間に行われます。太陽がさんさんと降り注いでいる昼間よりも、夜の方が犯罪は発生しやすいのです。
また、「夜の外出は避けるもの」「暗くなったら帰宅する」という言いつけは一番の防犯対策であり、子供が親の手を離れたあとも身を守る術となるでしょう。


2 不審者とはどんなものか、ダメな行為とは何か、を具体例を詳しく教える

知らない人についていってはいけません。と教えるのは大切です。
しかし、子供は何回か挨拶をすると不審者ではないと思い込むこともあります。
さらに性的な犯罪に関しては、半数以上が顔見知りによる犯罪です。ですから、どういった人が不審者か、を教えると同時に、何をされたらダメなのかということもしっかり教える必要があります。


たとえば、他人に触らせてはいけないプレイベートゾーンについては、3歳以上を目安に言葉が理解できる年齢の子供にはしっかり教えておきましょう。

性犯罪にあった幼児の多くは、大人になってから「あれは性犯罪だったんだ」と気が付きます。
そこを触られたらダメなのだ、という常識がまだ芽生えていないからです。
触られたらダメな場所をしっかりと教えて、子供を犯罪から守りましょう。

3 家に入るときには背後に注意させ、ただいまと声に出させる


鍵っ子などで、一人で家に帰ってくることもあるでしょう。
家に変質者に押し入られてしまっては大変です。家に入るときは、背後を注意することを教えましょう。

エレベーターなどに乗る時も、大人と同乗することは避けるように警戒することや、玄関付近の物影などもチェックすることも防犯対策として必要です。
また、家に誰かがいることを匂わせるために、家に人がいてもいなくても、ただいま、と声を出すことの大切さを伝えましょう。
家に入ったら油断せずすぐに施錠もするように、「3秒以内に鍵をかけたらご褒美」などゲーム感覚でもいいので実行してもらいましょう。

4 留守番の時にドアを開けさせない。チェーンロックを徹底する

留守番の時にドアを開けさせないようにしましょう。またチェーンロックも徹底しておきましょう。

また、親がいないときにインターフォンが鳴っても絶対に応対しないように伝えておきましょう。巧妙な言い訳で子供を騙し、家の鍵を開けさせる不審者もいますので、こちらは防犯対策としてしっかり守ってもらいましょう。
宅配便などは、宅配ロッカーもありますし、いまは玄関前に荷物を置いてもらうこともできます。営業所留めにするなど大人側も工夫出来るところは、子供のために工夫すべきです。

5 子どもの名前を悟られないように、持ち物に大きく名前を書かない


単純な手口ですが、知らない大人でも自分の名前を呼ばれることで、子供は警戒心が薄れてしまいます。
子供の名前を知らない人に呼ばれないように持ち物に大きく名前を書くのは控えましょう。

子供が好きな記号や、見えない位置にイニシャルなどを書き込むのが良いでしょう。
また、学校の名札などは登下校の際にだけ、裏返したり隠すようにできる防犯対策グッズもあるようです。


6 ランドセル以外の持ち物にも防犯ブザーをつける

ランドセルやそれ以外の持ち物に防犯ブザーをとりつけましょう。
防犯ブザーには様々な形のものがあります。ボタンを押し続けないとならないものもあれば、一度紐を抜いてしまえば、紐を差し戻すまで鳴り続けるものもあります。

後者のブザーなら、紐を遠くになげてしまえば、しばらくはブザーが鳴り続けるので、安心です。購入したら、一度、試しに鳴らしてみましょう。使い方をマスターしておかなければ、いざという時に使えません。

7 GPS機器などを持たせ、子供がどこにいるか把握する


子供がどこにいるかを把握するためにGPSを持たせましょう。
子供用携帯を所持させる、というのも良い防犯対策でしょう。

好奇心旺盛な子供は、いくら言いつけても大人のルールを守らずに寄り道をしてしまうこともあります。また学区外に出かけてしまうこともあるかもしれません。


こういった機器を持たせておけば、子供の位置情報がわかるので、多少の安心感は得られます。
GPSの位置情報は誰か一人が把握するのではなく、家族全員、複数の大人も把握できるとなお良いでしょう。万が一のときには、手が空いた大人が急行できるメリットもあります。


子供を守るためには教育は必須

今回は、子供のためにしておきたい防犯対策について解説してきました。

子供を犯罪から守るためには、小さなうちから自分を危険にさらさないようにするための教育が大切です。こういった教育は大人になっても身に付き、一生ものの財産となるでしょう。
防犯対策についてしっかり大人が考え工夫を凝らしながら、子供に教え、できる限りの防犯対策をすることが望ましいでしょう。


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